区報を機に、あれよあれよと事が進み、小さな我が子を抱きながら焦る毎日でした。
当時は区立小学校の英語は試験的にスタートしたので、9月~3月までの半年間しか英語学習はありませんでした。
私は、週末になると母に息子を預け、都内大手の英会話教室が運営するセミナーに通い、英語指導について学びました。
当時は小学校英語が始まったばかりでしたので、セミナーは小さな英会話スクールでの指導法を教えるのがほとんどで、40人の児童を一度にどうやって教えたらよいのか、誰も教えてはくれませんでした。
教材もなく、指導方法も決まっていない。。。
どうやったら一度に多くの児童に英語を学ばせることができるんだろう?
どうやったら英語に親しむことができるだろう?
当時の学習指導要領には、外国語活動は自然に外国語に慣れ親しむのが目的で、文字指導は行わないことになっていました。
「楽しく、自然に、外国語活動」
会社で働いていた時の方が断然楽チンでしょ?と思いながら、毎日考えていました。
そうこうしているうちに、夏休みがあっという間に過ぎて、いよいよ9月。
当時の小学校では担任の先生たちも生徒のように教室にいました。
自分が練り上げたレッスンプログラムをなんとか無事に行うことができて、ホッとした初日を今でも覚えています。
今のように、英語教室に通う児童も少なかったため、1年生から6年生まで「英語」は新鮮なものと感じる子供が多かったように思います。
個人英会話スクール用のセミナーで教わったゲームやアクティビティ、絵本指導やリズム指導を基に、自分なりに発展させて、1クラス40人の児童用にレッスンプログラムを作る毎日。
みんなでできるゲームやアクティビティはトライ&エラーを繰り返しました。
授業が失敗したら改善して、成功したら定着させていき、子供たちの「あ~楽しかった~」がたくさん聞けるようになるために、毎日頑張りました。
あっという間に3月で子供たちとお別れ。
怒涛のような半年が過ぎていきましたが、私は確かな「自信」を得ることができました。
うん、小学校英語指導者、続けられる!